
怪談家の稲川淳二氏がゼネラルプロデューサーをつとめる「稲川淳二の稲川芸術祭」と、渋谷の若者文化の共創拠点として注目を集める「スポンジ」のコラボが、9月9日(水)に実現した。
パラアーティストとスポンジメンバーが共演
「稲川芸術祭」は、ハンディを持ちながらも創作活動を続けているパラアーティストの作品紹介を目的に、東京オリンピック・パラリンピックが開催された2021年にスタート。2025年までの5年間で2,182作品の応募があった。
今回のアートワークセレクションには、2023年度の「稲川賞アワード2023」受賞者・中村優志氏らパラアーティスト10名と、スポンジメンバー10名の計20名が参加。「たのしいおばけ!ゆかいなおばけ!」をテーマに絵画を制作した。
稲川氏と西村氏が参加者を激励

イベントには稲川氏のほか、イメージソングを手がけたピアニストの西村由紀江氏も登場。中村氏の作品がプリントされたTシャツ姿で駆けつけた。


2人は出来上がっていく作品を見て回り「タッチがいいね」などと参加者を激励。会場は和やかな雰囲気に包まれた。
デジタルの孫「稲川じゅん」も登場

「稲川じゅん」のパネル
メディア向けの取材・会見では、AIを駆使した稲川氏のデジタル上の孫「稲川じゅん」が発信する「1分でおさらい稲川芸術祭総集編」が投影された。

オンラインショップ「稲川アートコレクションズ」の商品。稲川芸術祭・絵画集

その他、2022年から2025年までの1,897点をオンラインで鑑賞できる「稲川オンライン美術館」や、入賞作品をグッズ化して販売する「稲川アートコレクションズ」の紹介も行われた。
稲川氏と西村氏のコメント

稲川氏は「描くということは自由で、人間は素直な気持ちになったほうが勝ちなのかなあと思うんです。無欲の魅力がイイですよね」とコメント。
西村氏は「自由な発想に元気をもらいますね」と返し、「子供の頃、人見知りで人とのコミュニケーションが苦手で、もどかしい自分の気持ちをピアノのメロディーで表現していました。絵も同じで、心の中から湧き出てくるのはすごく大事」と続けた。
中村氏、受賞の喜びを語る

西村氏(左)、中村氏(中)、稲川氏(右)

おばけの盆踊り
中村氏は、稲川賞受賞者だけに渡される”グリーンちゃんちゃんこ”を着て登壇。

おばけの大行進

おばけの記念写真
「好きなものを好きで活動を続けてきたことが一番よかったんだなあ」と、受賞の喜びを振り返った。

おばけの海開き。いずれも中村優志作
稲川氏は「彼女の絵の才能はすごい!まさに天才ですよ〜」と称賛した。
怪談ナイトでパネル展も併催
稲川氏の「怪談ナイト」は、今年で34周年、ツアー史上最多の全国39会場57公演を行脚中だ。稲川氏は「アタシはあまのじゃくでひねくれもの。人が苦しいなあと言うと、なんだか自分が元気になっちゃう」とコメント。

9月21日(月・祝)・22日(火・祝)の東京国際フォーラムホールC公演のロビーでは、パネル展も併催する。ツアーは11月15日(日)の桜坂劇場・ホールA(沖縄)まで続く。
稲川氏は「ようやく折り返しですが、アタシは来年は80歳。『笑える怪談、すごく怖い怪談、優しい怪談』を語れるうちにやろうと思っているんですよ」と、来年への構想も明かした。
西村氏の新曲『キ・ラ・リ』

アルバム「ALL TIME BEST」CDジャケット写真
会場では、西村氏の新曲『キ・ラ・リ』のプロモーションビデオも流された。西村氏は「ちょっとでもキラッと輝く瞬間を見逃さず歩いていきたいという思いを託しました」とコメント。「ひとつになって素晴らしいことをつくっていく。うれしい、たまらないですね」と稲川氏。
メディア質問にも丁寧に対応
メディアからの質問で、稲川氏はハンディを抱えながら亡くなる直前まで「愛と魂」を探究されていた草間彌生さんに対して「のびのび描いている模様にはリズムがあるんですよ。すごい感性ですよ」と回答。「稲川芸術祭から世界に羽ばたくアーティストは中村さんをはじめ、おばけを描くエネルギーを持っている方は何人もいますよ。皆さんを世界に発信したいですよね」とも語った。
パラアーティストたちの才能に触れるこの芸術祭をチェックしてみては。
■「稲川淳二の怪談ナイト2026」東京国際フォーラムホールC公演
開催日時:9月21日(月・祝)怪場16:00・怪宴17:00、22日(火・祝)怪場13:00・怪宴14:00
料金:前売6,600円(税込)、当日7,000円(税込)
会場:東京国際フォーラムホールC
会場住所:東京都千代田区丸の内3丁目5番1号
稲川芸術祭:https://www.inagawa-art-festival.com
(熊田明日良)